世田谷区玉川地区とプラス付近の名所紹介
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9年前に書いた没になった記事を見つけました。
それほど昔ではない、明治20年の頃のお話しです。 この話しは、どこで見たのか覚えてないですが、二つの書物で見た記憶がありまして、 その一つが、ここに記載してある内容ですが、もう一つは、ここに記載の事柄にプラスでは多摩川を渡河して川崎側に訪れた話だと記憶しています。 むし暑いある夏の夜ふけ、宋栄(宋栄とは八幡小学校の初代教員であった豊田修氏のことで、雅号を宋栄と言い、等々力不動の坂上で寺子屋塾兼医院を開業していた)の家の雨戸を激しく叩く音がしました。 戸を開けてみると、三十歳ぐらいの美しい夫人がすがるようなまなざしで宋栄に訴えました。 「お願いでございます。子供が急な腹痛でひどく苦しんでおります。助けてやってください」 彼は心の優しい医者でしたので、即座に答えました。 「よろしい、着替えをするから案内しないさい」 夫人に案内されて急ぎ駆けつけますと、大きな屋敷に呼び込まれまして、 その家の奥座敷には顔をゆがめて苦しんでいる幼い娘のところへ座らされました。 宋栄は母親に言いつけて、すぐに湯を沸かせて薬を飲ませて注射を施しながら教えました。 「しばらくすれば治るが、明日はもう一度薬を取りに来なさい」 そして診察を終わった刹那、宋栄自身が地の底へ引きずりこまれるような眠気に襲われ、こんこんと深い眠りに落ちてゆきました。 そして、あくる日の明け方の事です。 「宋栄さん、起きなさらねえか、こんなところで何をしていなさる」 鍬を担いだお百姓さんに起こされた宋栄は腰を抜かすほどに驚きました。 宋栄は上沼部村の照善寺の門前に寝転がっていました。 そして、彼の傍らには子狐の死体が横たわっていた。 子狐の病気を治したいという親狐の心をさとり、宋栄は思わず涙を落しました。 そして、彼を起こしてくれたお百姓さんの手を借りて、子狐の死体を丁寧に葬ったということです。 お話しはここまでです。 照善寺とは、大田区田園調布の丸子川沿いにあるお寺で、川崎にある吉良家が開基した泉澤寺の末寺と言われています。 私のBlogでは、以下の記事で触れているお寺です。 また、数年後に記事を書くかもしれませんが、本日はここまでで。 改めて見ますと、似た記事を書いていますね。 |
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