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製鉄集団に関わる妖怪は、以下について書きました。
・一つ目:職業病により生じた結果の姿 ・一本足:職業病により生じた結果の姿 ・巨人:製造過程により生じた結果の様相 世間一般言われていることを書きました。 方向を変えて彼らの信仰する神様について書いてみます。 今の日本は信仰心はないですが、昔はありました。歴史を見るには信仰も大事な要素の一つです。その他では、気候、植物であったりもします。例えば、日本はモンスーン気候により、禿げ山になっても植林さえすれば、再び森林が生まれる。だが、そうでない気候の地域もある。ローマの滅亡は森林伐採が原因だとも言われているが、ローマに限らずにギリシャもそうと言われ、どこも森林を伐採することにより、土壌浸食が進み砂漠化が進み人々は住めなくなり衰退したという。植物で行けば、西日本は照葉樹林で、東日本は落葉樹林の違いも、食糧生産と管理と言う面に影響を及ぼし、東と西に違いをもたらしたともいえるのでしょうか。歴史と言うのは一面だけをみて語るのは難しいのですね。 信仰に戻しまして、製鉄集団が信仰をしていた神様がいます。神様の名前は「天目一箇命」と言います。「目一箇」とは「一つ目」と言うことです。私が説くと語らずとも、察しが良い方はお分かりになったかと思うのです。製鉄集団に関わる妖怪の特徴が、彼らが信仰する神にもあると言うことです。Wikipdiaによると、ダイタラボッチ自体が一つ目だと書かれている箇所もあった。 ただ、片足という明記は、ネットでよく調べると出てくるが、これについてはちゃんと調べないと判断ができない。巨人も同様で、一部では見受けられるのですが判断ができない。ちなみに、片目というのは、キュクロプスというギリシャ神話に出てくる鍛冶の神様も同様に一つ目でして、さらに巨人という。 どちらにしても、鍛冶の神様が片目と言うのは間違いなく、製鉄集団に関わる妖怪が同じく片目であると言うことです。天目一箇命は、もとは人間であると思われるので、やはりその時代の製鉄集団を率いていた人物であろうと想像できます。 天目一箇命は古語拾遺に登場してくる。岩戸隠れの伝説では、スサノオウの行動に怒り天照大神が天岩戸に隠れ引きこもってしまったという。その際に八百万の神々は天照大神を岩戸から出てもらうために様々な儀式を行った。この時に天目一箇命が登場し、天照大神の為に、天目一箇命は得意の技能を持って刀斧・鉄鐸を造り奉納します。 古事記には、「天の安河の川上にある堅い岩を取り、鉱山の鉄を採り、鍛冶師の天津麻羅を探し、伊斯許理度売命に八咫鏡造らせた」と言う。これはどういう事なのか?実は、伊斯許理度売命は天目一箇命の子孫だと言う。そして、もうひとつに着目すると、天津麻羅には神号(命・神という言葉が名前の後に付く)がないことから、こう考えられるのでは?!それは技術集団の名称で、それを率いるのは天目一箇命の一族と言うことではないでしょうか? この製鉄集団は、徐々に関東地方へと移動をしてきたと思います。 理由は単純で、一度の製鉄で一山が禿げ山となり、製鉄の過程で排出される水は河川を汚染し、近隣の田畑、漁業に影響を及ぼしてしまうので、未開の地へと踏み込んでいくしかなかった。 更に、勝手に思うと、その作業に従事する人々が中央ではなかなか見つからなかった。 先に記したように、妖怪のような姿になってしまうからである。このような姿になってしまったら、現代でもそうだが差別の対象となる。人間は自分と違う姿に対してや、弱者に対しては毛嫌いをし強く出る。人により差異があるが、それが人間の無知であり弱さであることは否定できなく。人類は、こういった差別に対しての戦いでもある。 出雲風土記に鬼の話がある。その鬼は、一つ目の鬼で田畑に現われて若い男の農夫をさらい食べてしまったと言う。更には、今昔物語には、近江国の安義橋にも一つ目の鬼が現われて人を殺したと言う話がある。恐らく食べたとかはなく、いさかいを起こして殺してしまったのでしょう。 関東に戻しますと、12月8日、2月8日には一つ目の鬼が訪れると言われる伝説があり、これを事八日と言いまして、目籠を軒先にぶら下げる。これは目が一杯あることから鬼が嫌うと言う。更には、草履を一つ下げておくと言う、これは鬼が片足なので一つで十分だからだそうです。 これら、すべてを製鉄集団のなりの果てとして扱うには無理がありますが、製鉄集団は別名山の民とも言われて、人里離れた所で暮らし、時にふもとに現す異形の姿に人々は驚きもし恐れ差別もしただろうと思います。 しかし、鉄は国家の発展には不可欠な要素となれば、強制的にもで製鉄に従事させる人間が必要になると思うのです。それには、まだ朝廷にとっては未開の地である東日本への進出がてっとり早く不可欠となるはずです。 これには俘囚が当てられることがあった。俘囚とは蝦夷征伐の際に捕虜となった人たちを示します。その俘囚が強制的に移住させられ所を「●●」と言いそうです(ただし、歴史的な定説にはなっていない)。●●は地名を言いますが、伏せているのは差別的に扱われるのが好ましくないので、当BLOGでは記載をしないですが、普通にWikipediaにはでてきます。そして、その地名のあたりを探すと、やはり製鉄技術とのつながりが出てくることがあります。 やっと、身近な話しが出てくるのですが、川崎に梶ヶ谷という地名は「鍛冶ヶ谷」につながると言う。そして、その近くの山を金山といい、その地域を●●と言いう。そして、有馬療養温泉は、梶ヶ谷近隣にある温泉だが、鉄分を多く含んだ鉱泉として知られている。 それでは、この辺で製鉄集団に関係する妖怪がいるのか?と言うこといなるのですが、こじつければ遠く世田谷の代田となります。この代田はダイタラボッチ伝説が残る地名で、ダイタラボッチの足跡が残ると言われ、更には橋をかけたと言う。それが代田橋。代田は、このダイタラボッチから由来をすると言う。※代田の場合には、Wikipdiaを見ると分かるのだが、「六郎次」という野鍛冶が住んでいたという。 ただ、ダイタラボッチ伝説が残るところの全てが、製鉄集団に関係するかと言えばそう言わけではないと思います。前回に書いたように不思議だ、妙な地形と言うのはダイタラボッチにかけ合わせられたのではないかと思います。 ダイタラボッチは、別名「踏鞴法師」(タタラホウシ)とも言われて、踏鞴は天秤鞴を踏むから来ています。長々と語りましたが、ダイタラボッチと製鉄集団は関わりがあるというのが私の結論でして、ここに持ってきたかったのですがいまいち説得力に欠ける話となってしまいました。※宛て字では、大太羅法師・大多羅法師があり、ダイダラとは大きな男と言う意味の大太郎がと言う意味があるのだろうともいう) ところで、このメモ帳の中に製鉄集団と出雲は関係ないじゃないじゃないかと言うところがあります。それは、天津麻羅の事でして、天津とは日本の神様を分類する言葉で、天津は伊勢系の神様を示し、もう一つの国津は出雲系の神様を示す。つまりは、私が言いたい出雲族が製鉄集団と関係があり、彼らが関東に出てきたのは間違いではないかと言うこととなります。 恐らくとしか言いようがないのですが、ヤマタノオロチ退治の後に製鉄集団は連れてこられたものだと思います。先ほどの岩戸隠れの伝説には、別の創作的な話しがあり、天目一箇命は草薙剣を天照大神に奉納したと言います。この草薙剣は思い出せば、もとはヤマタノオロチ退治によって得られた剣です。なぜ、ここで出てくるのかは分かりませんが、スサノオウが出雲のヤマタノオロチ(製鉄集団)を退治した時に連行し制作したものだと思います。そして、この草薙剣に神秘性を持たせる為にヤマタノオロチ伝説を作り上げたのだと思います。 以上、メモ帳も終了となります。 なお、ここに書かれている事は、私が勝手にこじつけているのでご注意くださいね。 また、散漫な文章になってしまいまして申し訳ないです。ちゃんと書こうとすると膨大な量となってしまいますので、ところどころ割愛してしまいました。 今後、機会があれば梶ヶ谷についてはもう少し調べてみたいと思います。 ここで製鉄集団に関連する妖怪話しがあれば面白いです。 武蔵坊弁慶は鉄の産地として名高い紀伊国に生まれ、その母は鍬を食べて産んだと言う。 鍬は鉄性であろうと思われ、母が鉄を食べ残したから喉の四寸四方だけは普通の肌だと言う。紀伊国付近は天目一箇命の零落した一本足、一つ目の妖怪一本だたら(民俗学者の柳田國男によれば、一つ目小僧も同様と言う)が現れるところで、一本だたらは鉱山跡周辺に姿を現す。武蔵坊弁慶の一族、Wikipdiaによれば父親は山伏(山の民)で、叔父が鍛冶職人で薙刀を作ったと言う。 弁慶も山の民だったのでしょうか。 ---------- 製鉄にかかわりがある神様は天目一箇命だけでなく、金山彦神もいる。梶ヶ谷の金山の場合には、こちらの神様との関係があるのかもしれません。また、一つ目の神様としては一目連がいる。この場合には人ではなく龍神で、片目がつぶれています。天目一箇命と習合し同一視されているところがあるそうです。一目連は天候を司る神様とされています。台風の目(一つ目)の事を言うのですかね。
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