世田谷区玉川地区とプラス付近の名所紹介
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子供のころに、「悪いことばかりしていると鬼がくるぞっ!」と脅されたのを覚えております。
今の時代では鬼ではなく、「悪いことばかりしているとロクな人間にならないぞっ!」と、どちらかと言えば現実味がある言い回しで、子供たちを叱りつけているのではないかと思います。ましてや、今の時代、子供たちに鬼が来るぞといっても笑われるだけかもしれない。 先日、図書館に行きまして面白い本を見つけた。 世田谷区教育委員会、世田谷区民俗調査団がまとめている「民俗学のぉと」という本でして、そこに記載されていたものを紹介します。この内容自体は、一時期横浜に暮らしていたときに大倉山精神文化研究所が、その地方の民俗学をまとめた書物を読み知っておりましたが、スポット的な話ではなく東京にもあるというのは小さな感動を覚えました。 さて、その内容です。 世田谷の一部では、2月8日と、12月8日にはミカワリバアサンという一つ目の恐ろしいおばあさんが家々を訪れる言い伝えがあるという。その言い伝えがあるのは上北沢、宇奈根、廻沢(現千歳台等)、等々力などにあるという。民俗学者の間に知られるようになったのは戦後のことで、当時、成城に住んでいた柳田国男は、近くにそのような風俗があることを知り喜んだという。(Googleで検索すると分かりますが、ミカワリバアサンは東京に限らず、神奈川、千葉と広範囲に伝承されていることが分かります) このミカワリバアサンが訪れる日付、「2月初旬」とか、「2月頃」などと言った表現ではなく、やけにこと細かく「2月8日」と「12月8日」と正確に決まっている。つまりは、この正確な日付が、ミカワリバアサンの謎を紐解くもので、この両日は事八日や八日節供と呼ばれ、物忌みの日になり、人々は家にこもり謹慎をする。 つまりは、物忌みの日には「おとなしく家にいないとミカワリバアサンがくるぞっ!」と子供たちを脅かしつけていた。それがいつしか、風習となり定着をしていった、そう私は考えます(鉄との繋がりも、私の中では捨てられないですが、この話はいつか)。おそらくそう言ったことでしょう。なお、このミカワリバアサンではなく、一つ目小僧が出るというパターンもあります。 対処方法は、長い竹竿の先に目籠(籠目)をかぶせ、軒先に掲げていたそうです。 こうすることにより、「自分より目の数が多い」、または「自分より目がでかいと言い」、驚き帰るという。場所によってはヒイラギを備え、そのヒイラギの先が目を指すというのもあったり、奥沢(Googleで調べる奥沢も出てきた)では、団子をつくり串に刺し、家の軒に刺して置いておくと、それを食べて去っていくという。 このような風習は、広範囲に話しを広い集めて、こと細かく調べると面白かったりする。それは、本来の目的が忘れ去られ、行事だけが残って伝わるという事があるからです。今後とも注目していきたい風習です。 以上、ミカリバアサンでした。 大倉山精神研究所 一つ目小僧とミカリ婆さん http://www006.upp.so-net.ne.jp/ookuraken/kouhoku12.htm 横浜市瀬谷区の民話と昔話 http://www.city.yokohama.lg.jp/seya/shoukai/minwa/minwa15.html 【資料】 世田谷区教育委員会、世田谷区民俗調査団 「民俗学のぉと」 |
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